人工心肺/補助循環 業務

手術センターで行われる心臓血管外科において、心臓を止めて手術を行うため心臓と肺の機能をする人工心肺装置が必要となります。臨床工学技士は医師の指示のもと装置(人他職種との連携をとりながら安全で質の高い手術遂行に努めています。当施設では、人工心肺装置を2台所有し、年間約120例の症例に対応しています。また、ハイリスクな大動脈弁狭窄症患者に対して、従来の大動脈弁置換術より低侵襲な術式として経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)が行われます。この手術において臨床工学技士は、ステント付人工弁のバルーンへの装着(クリンピング・ローディング)や術野でのデバイス介助、物品出しや補助循環対応の外回り業務を行っています

 

 

補助循環業務では、V-A,V-VECMO併せて集中治療医師、循環器内科医師と協力して年間約30件の症例に対応しています。

アブレーション業務

アブレーションは、脈が速くなる頻脈性不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生部位を焼き切る治療法です。対象疾患は心房細動や上室性頻拍、心室性期外収縮、心室頻拍など多くの不整脈に行われます。我々、臨床工学技士は主に治療支援に用いられる3Dマッピング装置を操作しています。

また、アブレーション中は3Dマッピング装置意外にも多くの機器が使用されるため、機器全般の管理を1症例2名体制で約300症例を対応しています。

心臓カテーテル検査および冠動脈形成術時の業務

心臓カテーテル検査において臨床工学技士は、循環動態の監視やポリグラフ、治療装置の準備を担当しています。また、循環動態が不安定な場合は心臓機能を補助する装置(IABP、PCPS)や体外式ペースメーカを使用するため、それらの装置の操作も行っています。また、2名で対応し、1名は清潔野に入りカテーテルの準備、介助も行っています。